東京ディズニーシーを代表するアトラクション、タワー・オブ・テラー。
落下のスリルが注目されがちですが、このアトラクションの本質は
**13年にわたって積み重ねられた、ひとつの「歴史事件」**です。
私たちが体験しているのはアトラクションではなく、
ニューヨーク市保存協会が主催する公式ツアー。
そして舞台は、ハリソン・ハイタワー三世失踪から13年後の世界です。
体験した怖さ・評価
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怖さ:★★★★★
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ストーリー性:★★★★★
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世界観の完成度:★★★★★
ディズニーシーの中でも、
最も“大人向け”のアトラクションと言えます。
タワーオブテラーのバージョン紹介
・通常バージョン
・LEVEL13
・シャドウ・オブ・シリキ
どう違うかはまた別の記事で書こうと思います。お楽しみに。
荒れ果てたホテルが語る「13年」という時間
ホテル・ハイタワーは、かつて豪華絢爛なホテルでした。
ハイタワー三世が失踪してから13年が経過し、ホテルは廃墟となりました。
その13年間の期間はQラインの外装、内装にも見て取れます。

外観は女性の方が絵を描いているところでも分かるように元々は
丁寧に管理された庭でした。
しかし、13年が経過し外観は荒れ果てました

それは事故が起きた直後ではなく、
長い年月、誰も立ち入らなかった廃墟だから。
ハリソン・ハイタワー三世という人物
ハイタワー三世は、
ニューヨーク市保存協の最初の説明にもあるように
世界中を旅し、骨董品や財宝を集めていた冒険家。
しかしその実態は、
自己中心的で、文化や信仰を一切尊重しない略奪者でした。
彼と行動を共にしていたのが、
忠実な執事 アーチボルト・スマイト。
この二人は世界中を巡り、
遺跡・部族・秘境から財宝を奪い続けていました。
中には皆さんが知っているアトラクションの財宝や遺跡もあります。
Qラインにある壁紙にはその時の写真があるのですがこちら

見たことあるかと思います。
そう!レイジングスピリッツです。
なんと、ハイタワー三世はレイジングスピリッツにも訪れていたんですね。
自分のためだけに建てた「ホテル・ハイタワー」
ある日、ハイタワー三世は
「自分の功績を誇示するホテルを建てたい」と考えます。
設計はすべて自分自身。
そんな欲の中で生まれたのがタワーオブテラーのホテル
このホテルはハンマーの形をしているのがわかると思います

これは、
自分の部屋である12階〜14階を横に大きく拡張したため。
そのためこんな形をしているのですね。
実はお金がなかったハイタワー三世
意外なことに、
ハイタワー三世はホテルを建てるだけの資金を持っていませんでした。
そこで彼が使ったのが、
ニューヨーク市の税金。
表向きは「公共のためのホテル建設」という名目で資金を引き出し、
実際には私物化。
集めた骨董品をホテル中に展示し、
自らの栄光を誇示し始めます。
さらなる骨董品を求めて、アフリカへ
やがて彼は満足できなくなり、
さらに価値のある骨董品を求めてアフリカ・コンゴ川流域へ向かいます。
そこで出会ったのが、
恐ろしい原住民たちが守っていた偶像、
シリキ・ウトゥンドゥでした。

シリキ・ウトゥンドゥと「8つのルール」
原住民は、この偶像には
8つの絶対的なルールがあるといいます。
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崇拝すること
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燃やさないこと
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閉ざされた場所にしまわないこと
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おろそかにしないこと
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バカにしないこと
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他人に譲渡しないこと
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放置しないこと
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恐れること
これを破れば死ぬ。
ハイタワー三世は取材の時にバカにしていたのがわかると思いますが
執事アーチボルトはこの忠告を信じ、
偶像に近づくことすら恐れていました。
しかし、
ハイタワー三世は嘲笑します。
奪われた偶像
ハイタワー三世は
原住民に大金を提示して譲渡を求めますが、拒否されます。
そこで彼は、
シリキ・ウトゥンドゥを力ずくで奪い去りました。
この瞬間、すでに破滅は始まっていました。
ニューヨークで開かれた記者会見
ホテルに戻ったハイタワー三世は、
盛大な記者会見を開きます。
その場にいた記者の一人が
マンフレッド・ストラング。
彼はハイタワー三世の悪事を追っていた人物で、
コーネリアス・エンディコット三世の部下でした。
鋭い質問を浴びせ続けた結果、
ストラングは会場から追い出されてしまいます。
運命のエレベーター
会見後、
ハイタワー三世はシリキ・ウトゥンドゥを抱え、
エレベーターに乗ろうとします。
執事アーチボルトは必死に止めますが、
振り払われてしまいます。
自室に戻ったハイタワー三世は、
自分のタバコをシリキ・ウトゥンドゥに押し当てて火を消しました。
この行為で、
複数のルールを一気に破ったのです。
消えたハイタワー三世
直後、
爆発音とともにエレベーターは暴走。
扉が開いたとき、
そこにハイタワー三世の姿はなく、
シリキ・ウトゥンドゥだけが残されていました。
このエレベーターこそ、
現在、待ち列で見ることができる
壊れたエレベーターです。

ニューヨーク市保存協会の誕生
時は流れ、
ホテルは取り壊されようとしていました。
その時、
ベアトリス・ローズ・エンディコットが動きます。
彼女は
SSコロンビア号の所有者であり、
ストラングの上司・コーネリアス三世の娘。
父が落とした
ハイタワー三世の記事を読み、
彼女はこの事件に強い興味を抱きます。
保存か、破壊か
10年後、
ホテルで料理人をしていたアーチ(アーチボルト)と出会い、
さらに関心を深めます。
ホテルは解体予定でしたが、
彼女は父に買い取って保存するよう頼みます。
拒否され、親子は対立。
最終的に彼女は権利を勝ち取り、
ニューヨーク市保存協会を設立。
ホテル・ハイタワーを拠点に、
ハイタワー三世の功績と事件を後世に伝える活動を始めました。
なぜキャストは「安全です」と言うのか
保存協会のスタッフは、
エレベーターが落ちることを知らない設定です。
だから
「落ちるんですか?」と聞いても
「安全なエレベーターですよ」としか答えません。
私たちは、
知らずに呪いの核心へ近づいている存在なのです。
細かすぎるけど重要な補足
-
ニューヨーク市保存協会の事務所は
ニューヨーク・デリの反対側、3階 -
レイジングスピリッツ周辺の装飾にも
ハイタワー三世が盗んだ品が描かれている -
上部の壁画・装飾は略奪の記録
まとめ|タワー・オブ・テラーは因果応報の物語
タワー・オブ・テラーは、
ただのホラーアトラクションではありません。
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傲慢な人間の末路
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文化を軽視した代償
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歴史を「保存」する意味
すべてが13年の時間を経て、
今も語られ続けている物語です。
次に乗るときはぜひ、
「これは保存協会のツアーなんだ」
そう思いながら体験してみてください。
‐‐‐‐‐内容には諸説ありますーーーーー



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