東京ディズニーランドのウエスタンランドにそびえ立つ、ビッグサンダー・マウンテン。
スピード感のある絶叫系アトラクションとして知られていますが、実はこのアトラクションには、非常に作り込まれたバックグラウンドストーリーが存在します。
なぜ列車は暴走しているのか。
なぜ鉱山は放棄され、今も荒れ果てたままなのか。
その物語を知ると、ビッグサンダー・マウンテンはただのローラーコースターではなく、かつて人が住んでいた場所を巡る体験型ストーリーへと変わります。
ビッグサンダー・マウンテンの基本情報
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エリア:ウエスタンランド
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所要時間:約4分
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身長制限:102cm以上
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怖さレベル:★★★☆☆
ディズニーの絶叫系の中では逆さまになることはなく、スピードと景色を楽しむタイプのアトラクションです。
ビッグサンダー・マウンテンの舞台はアメリカ南西部
物語の舞台は、アメリカ南西部の荒野。
この地にそびえるビッグサンダー山は、もともと現地の人々から「神秘の山」として信仰されていました。
山には精霊や神が宿っていると信じられ、人々は畏敬の念をもってこの山に近づいていたのです。
しかしある日、そのビッグサンダー山から金が採れることが発覚します。
ゴールドラッシュと人々の移住
金の噂を聞きつけた人々は、一攫千金を夢見て次々とこの地へ移住してきました。
やがて鉱山は本格的に開発され、ある人物は会社を立ち上げ、継続的に金を採掘しようと考えます。
それが、
ビッグサンダー・マイニング・カンパニーです。
アトラクションに乗る前、列に並ぶ場所をよく見ると、
この会社名が書かれた看板が今も残されています。
鉱山で働く人々の痕跡
キューライン(待ち列)には、当時の様子を伝える演出が数多く残っています。
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「労働者募集中」の看板
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「命の保証はしません」と書かれた注意書き
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給料を支払うための窓口
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小さな事務所
これらは、この鉱山が実際に人々の生活の場だったことを示す証拠です。
神の怒りと鉱山の崩壊
順調に見えた鉱山開発ですが、ある日突然、異変が起こります。
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謎の雷が山に落ちる
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列車が制御不能になり暴走
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鉱山内で事故が頻発
これらの出来事により、鉱山は一気に危険な場所へと変わってしまいました。
現地の人々は、
「これは山の神が怒っているのだ」
と悟り、次々とこの地から逃げ出していきます。
かつて繁栄していた鉱山の町は、こうして一夜にして廃墟となりました。
私たちが乗っている列車の正体
ビッグサンダー・マウンテンで私たちが乗る列車は、
その混乱の最中に作られた鉱山列車です。
すでに人は去ったはずの鉱山で、なぜか今も列車だけが走り続けている。
運転手のいない列車が暴走しているのは、精霊や神の力が今も山を支配していることを表しています。
人が住んでいた証拠が今も残っている
アトラクション中、最初に上った先をよく見ると、
洗濯物が干されたままの家があります。
これは、人々が突然逃げ出し、生活の途中で町を捨てたことを示す演出です。
また、一回目の坂を下った先には、
金の重さを測る場所や、火がついたままの金を溶かす炉も残されています。
見逃しがちな細かい演出・裏話
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乗り場付近に置かれているトレーラーやサボテンは本物
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アトラクションのどこかには、谷底に落ちたトロッコが隠れている
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アメリカ側の川沿いには、ビッグサンダー建設前から住んでいた
セドナ・サムという人物の住居がある
こうした細かい設定が、ビッグサンダー・マウンテンの世界をよりリアルなものにしています。
ビッグサンダー・マウンテンは怖い?
落下やスピード感はありますが、
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大きな急降下は少なめ
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逆さまにはならない
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浮遊感は一瞬
という特徴があり、絶叫系が苦手な人でも比較的挑戦しやすいアトラクションです。
もっと楽しむための乗り方のコツ
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前列:景色と爽快感を楽しみたい人向け
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後列:スピード感と振り回され感重視
「呪われた鉱山から脱出する物語」として乗ると、
一つひとつの演出がより意味を持って見えてきます。
まとめ
ビッグサンダー・マウンテンは、
人間の欲と、自然(神)の怒りが生んだ悲劇を描いたアトラクションです。
かつて人が住み、働き、暮らしていた場所を、
私たちは暴走する列車に乗って駆け抜けています。
次に乗るときはぜひ、
「ここは本当に人が生きていた鉱山なんだ」
と意識しながら、細かな演出にも注目してみてください。
*ストーリーについては諸説あります。
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